取扱い銘木について

各製品に適合した樹種の選定を徹底し、長く愛される様々な木製品を生み出しています。

ひば

ヒバ(アスナロ)は木曾五木に数えられる程の良材で、ヒノキ科に属しています。一番最初は桧から検出された「ヒノキチオール」ですが、その後、青森ひばには桧よりずっと多量のヒノキチオールが含まれている事が分かりました。青森ひばにはこのヒノキチオールには絶大な抗菌効果があることが学術的に分かっており、医療や農業の分野での研究開発が進んでいます。青森ヒバは昔から神社、仏閣の建築材としてよく使われていますが、岩手県の中尊寺金色堂は総ひば普請の建造物として知られています。

原産地
植物学的にはヒノキアスナロといい、アスナロの変種とさている。青森県と北海道江差に天然林があり、能登半島のアテも同系統のものとされる。林業ではアスナロもひっくるめてヒバ呼ばれている。
主な用途
風呂用の道具の材料としても利用されています。ヒバは独特の強い香りが特徴で、菌に対して非常に強い事から、まな板材としては最高級の材と言われています。

当社の製品事例

hiba-no(ひばの)まな板hiba-no(ひばの)まな板
青森ひばの丸まな板 スタンド付青森ひばの丸まな板 スタンド付

ひのき

カンナなどで表面の仕上げを行うと美しい光沢とヒノキ特有の芳香が出てきます。
木材として使用する場合の特徴としては心材の耐朽性が高く、水湿にも強い傾向がある事があげられます。特に菌や虫などに対する耐性が高く、樹齢の古いものは伐採後、200年程は強度が上がると言われている、大変、耐久性に優れた木材です。

原産地
ヒノキは国内では本州の福島県東南部以南に分布しており、四国、九州の屋久島までの地域で確認されています。ひとくちに「桧」といっても産出された地域によって、個体差がでます。長野県木曽地方で産出される「木曽ひのき」は桧の中でも最高級の品質で、次いで、岐阜県の「東濃ひのき」、奈良県の「吉野ひのき」が優れた桧として有名です。
主な用途
ヒノキは建材、内装材としての利用の他、風呂おけ、まな板などの暮らしの身の回りの道具として利用されてきました。特に建材として利用される場合は耐久性、見た目、香りなどの点から優良材としてとても重宝されており、寺の建築などにおいてはなくてはならない木材となっています。

当社の製品事例

hinoki-to 東濃ひのき軽量まな板hinoki-to 東濃ひのき軽量まな板
東濃桧の重箱東濃桧の重箱

さわら

サワラはヒノキやヒバと違い、強い香りがないのが特徴の針葉樹です。ヒノキ科の樹木ですが、桧よりも杉に近い性質で、日本の針葉樹の中では最も軽い木材です。水湿に強く、狂いが少ない(乾燥収縮に伴う反りや捻じれなどの変形が少ない)材木です。

原産地
サワラは岩手県花巻市を北限とし、熊本県を南限として生育しています。しかし、四国には例外的に生育していません。木曽谷、伊那谷、赤石山系の千頭水窪、秩父、塩原、飛騨七宗山等の山岳周辺の渓流沿いに純林の形成が見られます。特に、木曽谷・伊那谷で産出されるさわらは「木曽さわら」と呼ばれています。
主な用途
サワラ材はヒノキやヒバとは違う、匂いがないという特性を逆に活かし、匂いがつくとあまりよくないとされるお米に関連した飯台、おひつや、水に匂いをつけたくない用途の水桶などに使用されてきました。また桶類に適している理由として狂いが少ない点も上げれらます。乾燥による収縮が少ない為、箍落ちや底抜けがしにくい桶が作れます。他にも彫刻、下駄、かまぼこ板、模型、家具の裏材などに使用されます。

当社の製品事例

木曽さわらのおひつ木曽さわらのおひつ
木曽さわらの飯台・蓋木曽さわらの飯台・蓋
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